今回もマインドフルネス講座で学んだことをまとめていきます。
今回は、「自分を知り、自分を大切にすること」です。
キーワードは「自慈心」です。
自慈心とは、そのままですが、自分を慈しむ心です。
自分を大切にすることで、自分の心が落ち着き、心に余裕が生まれます。すると、マインドフルネスな状態になりやすくなり、幸せに生きることにつながります。
① 気づきを大切にする
自分の状態を意識して観察し、自分が無理をしていないか確認しましょう。
自分の身体や心を点検しよう
みなさんは自分自身の状態を把握できているでしょうか? 無理をし過ぎていませんか?
自分の状態は、自分では気付きにくいものです。
特に日本では、うつ病や不安障害、自分の感情が表出できなくなる失感情症など、心の病は増加傾向だそうです。 自分の感情に向き合う余裕がない人が増えている気がします。
自分の状態を知るには、普段と比べて身体や行動に変わったことがらないか考えたらわかりやすいかと思います。 頭ではわからなくても、身体が負荷を感じていると症状がでてきます。
具体的には
- 食欲や食事量の変化
- 睡眠の変化(特に眠れているか)
- 遊べているか
- 仕事が嫌になっていないか
- 感情が出せている(笑ったり悲しんだりできているか) などがあります。
私は、ストレスがあると眠れなくなることがあります。
ストレスの原因のことばかり考えてしまい、疲れていても眠れないのは、つらいですね。これは強いストレスの時ですね。
軽いストレスがある時に感じるのは、感情が出しにくくなる、ということがあります。
例えば、周りが楽しそうにしているときに、調子がよければ心から一緒に笑えるのですが、ストレスがあると無理して笑うのでうまく笑えないのと、自分を偽っているとわかるのでなんとなく嫌なかんじが残ります。
感じたことを表現できないというか、表現するのに余計な力を必要としてしまう状態といえます。
自分の状態を正確に把握するためにも、自分の身体や心の状態を気にかけるようにしてみてください。
気づきの重要性
この自分の状態に「気づく」というのが大切です!
気づくことで、自分はいま疲れていると認識して、対処の必要性を感じることができます。
また、気づくことで、問題を認識できます。対処できると気づくだけで、精神的な安定を得ることができます。
何がわからないけどしんどいというよりは、〇〇という症状があり自分はいましんどいと気づく方が、自分は何をすべきかわかる分だけ安心する気持ちが生まれてくるのではないでしょうか。
自分が無理をしている、普段よりしんどく感じている、ということは、自分の身体や心に負荷がかかっている状態です。
身体的に疲労が溜まっている時は、身体を休めることが第一になりますが、他の原因があるときはその原因に対処しなくてはなりません。
ストレスのために自分のことはないがしろにして、ストレスの原因の方に心を奪われているかもしれません。
自分に負担がかかっている状態から脱却するにはその原因に対処することが必要ですが、自分がストレスでクタクタになった状態では効果的な対処は出来ないでしょう。
現在の自分の状況に「気づく」ことができたら、次は、自分を大切に考え労わることが大事です。 そうすることで、問題に対処できる状態にしていきましょう。
②自慈心(無条件に自分を認める心)を持つことで、自分を大切にしよう
自慈心とは仏教用語です。私は良い言葉であると感じます。
では、自分を慈しむとは、どういうものでしょうか。
自分を慈しむとは、自分が第一で自分のことしか考えないということではありません。
慈しむとは、普通は他者に対して用いることが多いと思います。
子どもを慈しむ、と言われるように弱く儚いものに対して優しさや愛を持って接するイメージです。 親しい人に対しても用いられると思います。
それを自分に当てはめると、自慈心とは、
思い通りにいかないし言うことを素直をきいてくれない子どものような自分に対して、優しさと愛を持って包み込むように接するという感じでしょうか。
また、慈しむということは、自分のことを無条件に認めることも大切です。
自分に優しくするために、自分を高めて自分は認められる価値があると思いたい気持ちはあると思いますが、「優しくする理由」を考えてしまうと素直に自分を認めることができません。
まずは、自分のことをどんなに嫌に思っていても、「そんな自分でよい」と認めてみましょう。
それから、自分自身を振り返ってみましょう。 自分のことを素直にみることができると思います。
すると、自分に必要なことがおのずからわかってくると思います。
私でしたら、自信をもてないことに対して自己嫌悪があり、そこから動けなくなっていました。しかし、自信がない自分をそのままに認めることで、その先を考える余裕ができました。
つまり、自信がない理由を考えて対応することができるようになりました。
具体的には、仕事に自信がないとき、その理由を考えて業務についての知識不足であると分かったので、自己学習したり、先輩に聞いたりして知識が増やすようにしました。
そうすることで自然と自信が戻ってきました。
このように、まず「自分をそのまま認めること」で、物事がうまく回ることはよくあると思います。
しかし、自慈心を持てている人は少数ではないでしょうか?
自分のことは自分がよく知っている、と言いながら、自分が無理していることに気づかずに体調をくずしてからはじめて、気づくこともあるのではないでしょうか。
また、そこまでいかなくても、忙しかったり気が乗らないなどの理由で、食事が乱れたり、睡眠時間が確保できないことは誰にでもあるかと思います。
もちろんそのような少し無理をすることもたまになら問題ないかと思いますが、それが慢性化して体調を崩すまでになってしまうと問題です。
私自身も、動画をついつい遅くまで見てしまい睡眠不足になったり、食欲のままに食べすぎてしまうことがあります。 このようなことは、みなさんも経験があるのではないでしょうか。
自慈心を持つとは、このようなことがないように気をつけ、もししてしまっても体調を戻すために、自分の身体を労わることが必要です。
ストレスがあっても、自分の思い通りにはいかないし嫌な気持ちになることもありますが、そんな自分を優しく包み込み慈しむ心をもつことは、疲れた私たちにとって大事なことであると思います。
自慈心を持つことで、自分を素直に見ることができ、自分に必要なことがわかります。
③自分を大切にすれば、こころが安定し、マインドフルネスに生きることができる
自慈心を持ち自分を大切にすることで、精神的な余裕が生まれます。
精神的な余裕は、誰でも得ることができるのはずなのに、身近にこのような余裕を持った方は少ないのではないでしょうか?
私自身は特にそう思います。
金銭的に余裕があるはずなのに、常にお金の心配をしている人が身近にいないでしょうか。または、あなたがそのようではないでしょうか。
たまに会っても仕事の愚痴ばかり言っている人からは、精神的な余裕を感じることはありません。
どんな状況でも、常に不安を口にしていて、不安を口にすることで安心しているようや人もいますね。
わたしにもその感覚はわかりますし、実際にそのように精神的な余裕がなかった時期もあります。 そのような時期は、実際にしんどく、不安に苛まれ新しいことをする意欲も湧きません。
そのような状態から脱却するために「自分を大切にする」ことが大事なのです。
それで、この精神的な心の余裕があれば、私たちの日常生活はいい方向に進むということです。
余裕があれば、一度に多くのことを進める必要はなく、一つのことにしっかりと取り組むことができます。
これは、マインドフルに生きるということにつながります。
私は、マインドフルに生きることが人間の幸せであると思っているので、私にとって、自分を大切にして、心の余裕を持つことはとても重要です。
マインドフルに生きることは、多くの人にとっても幸せなことであると考えています!
マインドフルネスについては、他の記事でも書いています。
今回は、自分の状態に気づいて、自分を大切にすることで、マインドフルに生きることができ、幸せになる、ということが伝われば嬉しいと思います。
あとがき
今回もマインドフルネス講座で学んだことを、少しずつ私なりに解釈してお伝えしました。
みなさんのため、そして自分のために続けていこうと思います。